◇世界におけるがんの動向
がんは世界の死亡の主たる死亡原因の一つで、2020年にはおよそ 1000 万人が亡くなっており、死亡 6 件のうち 1 件の割合となっています。
最もよく見られるがんは、乳がん、肺がん、結腸直腸がん及び前立腺がんです。
世界中で増加するがん罹患者数と死亡者数
2018年に世界で新たにがんに罹患した人は約1810万人、がんにより死亡した人は約960万人と推計されています。これは、WHO(世界保健機関)のがん研究専門組織である国際がん研究機関(IARC)が世界185か国に対して行った、がんの発症や死亡についての統計調査によるものです。2002年には、がん罹患者が約1010万人で、がん死亡者が約670万人でした。2008年にはがん罹患者は約1270万人、がん死亡者は約760万人と増え、さらに2012年にはがん罹患者は約1410万人、がん死亡者は約820万人へと大きく増加し、2018年にかけても増加傾向にあります。世界的に見て、がんにかかる人の数およびがんによる死亡者数は増加していることが明らかになっています。
2002年と2018年の調査結果を比較すると、肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどにおいて新たにがんにかかった人の増加幅が大きくなっています。ただし、肺がん、大腸がん、胃がんなどは地域によっては減少傾向に転じているケースもあり、地域差が大きいことが伺えます。減少しているがん種において考えられる理由として、例えば肺がんであれば禁煙率の上昇、胃がんであれば食品保存に使用される食塩量の減少や衛生環境の改善、大腸がんであればがん検診の積極的な実施によりポリープの状態で早期発見・早期切除が可能となったことなどが挙げられます。国や地域によって、健康意識の高まりや医療技術の発達、健康診断の実施率などが異なり、がんの罹患率において地域差が生じていると考えられます。
◇日本におけるがんの動向
現在の日本においてがんは検査方法の発達などで早期発見できるようになっています。しかしながら日本人の死亡原因としてがんはまだまだ高い位置を占めています。
厚生労働省の調査によると2019年に新たに診断されたがんは999,075例です。そして2021年にがんで死亡した人は381,505人となっています。その中で2009~2011年にがんと診断された人の5年相対生存率は男女計で64.1 %です。(男性62.0 %、女性66.9 %)、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性65.5%、女性51.2%(2人に1人)(2人に1人)です。(2019年データに基づく)、日本人ががんで死亡する確率は男性26.2%(4人に1人)、女性17.7%(6人に1人)です。(2021年のデータに基づく)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
https://www.ganchiryo.com/about_cancer/global/
https://japan-who.or.jp/factsheets/factsheets_type/cancer/
https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000751182.pdf
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