緩和ケアは、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛をやわらげるためのケアです。がんは、日本人の死因で最も多い病気です。現在、3人に1人ががんで亡くなっています。そしてがん患者さんはがん自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。今後も緩和ケアは大変大切になっていくと考えられます。
緩和ケアに要する医療費
医療費 | |
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一般病棟に入院して 緩和ケアを受ける場合 | 緩和ケア診療加算を含む医療費 × 医療保険の自己負担率 + 食事療養費 (1食あたり460円) |
緩和ケア病棟に入院して 緩和ケアを受ける場 | 医療費 × 医療保険の自己負担率 × 入院日数 + 食事療養費 (1食あたり460円) |
通院・訪問など 自宅で生活しながら 緩和ケアを受ける | 医学管理料・診察料 + 医療保険の自己負担率 + 処方薬代 (訪問看護の場合は、基本療養費・管理療養費 + 各種加算) |
ベストサポーティブケア(BSC)
ベスト・サポーティブ・ケア(BSC)とは、積極的ながんの治療は行わず、癌による身体的な苦痛や治療の副作用を軽減したり、QOL(生活の質)を高めたりすることを目的にがんに対する抗がん剤などの積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹することをいいます。