インドネシアへ医療機関（病院・診療所）の医療海外進出・海外展開での課題の一つをお教えします。

日本の医師、医療法人の経営者が海外において医療機関（病院・診療所）を開設・運営する場合一番に懸念することは医療機関の採算が合うかどうか（経営が成り立つかどうか）だと思います。

ここで内科、人工透析で比較してみましょう。

外来診察料だけを見ると、

	日本	インドネシア
内科	初診 2,880円（288点）再診 740円（74点）	私立病院の専門医外来 20万〜60万IDR （約1,900〜5,600円）
人工透析	約54,000円程度（技術料などを含むパッケージ）	一般的1回IDR 80万〜150万（約7,500〜14,000円）都心高級病院IDR300万〜600万（約28,000〜56,000円）

上記は大変に市場価格を単純化した例ですので一概に言えない部分はあります。

言えることは日本では医者が工夫することで診察料をあげることは出来ません。しかしながら、インドネシアでは違うこと言うことです。これは日本にあるような健康保険制度内で診療を受診している場合は安いですが、インドネシアでは医療保険や現金で支払いをする在留外国人や富裕層がいます。これらの人々はお金の安さよりも医療の質・医療サービスの質・建物・待ち時間など日本人が日本の医療機関に求めるのと同じようなニーズを持っています。

結論を言えば日本と同じ価格体系でない分、医療や医療サービスの質を向上させることによって医療費単価を上げることも出来るわけです。

当社では東南アジア（インドネシア、ベトナムなど）またその他でも海外への医療機関（病院・診療所）の開設を積極的に行っております。

はっきり申し上げれば日本での医療機関（病院・診療所）経営に行き詰って、最後の勝負といった意味合いで海外へ医療機関お開設をすることはお勧めしません。

しかしながら、日本で医療機関の経営を行っている病院・医院経営者の中で日本が人口減少・少子高齢化になることを見越して次の病院・診療所の進出先もしくは展開先として海外での医療機関進出・医療機関展開をお考えであれば大変理想的な戦略だと思います。

今回はインドネシアの内科、人工透析を例にあげましたが、その他の国の医療情報を順次ご案内しますので是非ご確認下さい。

また、海外進出にご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。

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